子ども達のために僕らができること

破天荒な小学校教員が言いたいことを言うブログ

子ども達は「荒野行動」に何故ハマる?

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小学生にも大人気の「荒野行動」。

保護者から「うちの子がずっとやってて心配…」といった声も。

というわけで40時間ほどプレイして、どんなゲームか分析してみました!!

 
 

1.荒野行動って何?


「荒野行動」は100人のプレイヤーが戦場に降り立ち、武器やアイテムを入手しながら最後の1人になるまで戦い抜くゲームです。

詳しくはコチラ「今話題の『荒野行動』とは?【初心者様向け】 - NAVER まとめ」をお読みくださいな。


やってみると
 
めちゃくちゃおもしろい!!!
 
ポイントは
 
『刺激と緊張感』
『成長を実感できるPDCAサイクル
『自由度の高さ』
 
にあります。

記事の前半で「荒野行動」の魅力を解説してから、後半で注意すべき所や教育に活かせる部分がないかを探っていきます。
 

2.ドキドキが凄い!


「荒野行動」では、敵プレイヤーの行動時のがとってもリアルに再現されています。

 
 
遠くで銃声が聞こえるな…
足音が近づいてきてる…!!
下の階の窓ガラスの割れる音がした!!!うわ、敵が来た!!!
 
 
っていうのを耳で判断するので、非常にドキドキします

もちろん映像も綺麗で、遠くの茂みで動く敵プレイヤーを見つける事もできます。

 
あ、あそこの岩陰にいる…。
こっちに気付いてないな…。
スナイパーライフルで狙撃できるかな…。うわ!外した!!
やば!!こっち狙ってる!!!くぁあわsふぇじょvなwd
 

と、ここでも非常にドキドキします
 
この五感への刺激緊張感
それに敵を倒した時の爽快感は、大人でも病みつきになります。
 

子どもがハマるのも納得。

 

3.PDCAで強くなる!


始めたばかりの初心者は、すぐやられてゲームオーバーになります。
僕も1人でドキドキしてる間に何十回も撃ち殺されました。
 
驚きです。
 

そこで「上手くなりたいぃぃぃ!!」と思ってGoogleで調べてみると
 


ブログもYoutubeも出るわ出るわ
 

 
Googleで「荒野行動 うまくなる」と検索してみると約57万件ヒットしました。
 
 
 
この豊富な攻略情報を勉強して、練習して、再出撃をする。
すると「1人倒せた!!!」などの成功体験ができる。


 
これがハマるんです。


 
【  Plan  】敵を倒したい!
  ↓ 
【   Do   】やってみたけど失敗した
  ↓
【Check】調べて勉強して失敗を分析
  ↓
【Action】上手くなるために練習
 
 
というPDCAサイクルが上手く回る環境が整っているんです。
 
 
 
更にサイクルを回して勉強すればするほど
 
【  Plan  Lv.1  】敵を倒したい ⇒ 【  Plan  Lv.2  】マシンガンで近づいて倒す
 
と1つ1つの精度が上がっていきます。
すると成功体験も増えていくので、ますますヤル気になります。
 

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4.自由に楽しめる!


「荒野行動」は、「生き残る事」が目標なので無理に戦う必要がありません。

戦う事を避けて最後まで隠れててもOK!


更に武器もたくさんあるので

 

スナイパーライフルで遠くから狙撃する。

マシンガンで近づいて撃ちまくる。

レンガや圧力鍋で殴りかかる。

車で轢く。

 

と、たくさんの戦い方ができます。

 

自由にスタイルを選択してプレイできるというのはゲームにしても勉強にしても仕事にしても、人を夢中にさせる大きな魅力です。

 

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5.やり過ぎ禁物!


以上のようにめちゃくちゃおもしろくて、ハマっちゃう「荒野行動」なんですが、やり過ぎは絶対によくないです。

 

40時間の本気プレイで感じたデメリットを挙げていきます。

 

 

①ハマり過ぎて他の事がおろそかになる

 

「荒野行動」は、かなり集中力の必要なゲームなので、やってる最中は家族との会話すらおざなりになります。


一時停止もできないため「ちょっとストップして用事をする」なんて事もできません。


これは他のゲームや趣味にも言えることですが、ハマり過ぎると人間関係が悪くなりかねません。


妻から話しかけられて生返事ばっかりしてると家庭内が戦場になりかけました。
ゲームで敵から撃たれるより大変な事になるので気を付けましょう。

 

②モラルの低いプレイヤーとも出会う

 

「荒野行動」では、チャットやボイスチャットを使って他のプレイヤーとコミュニケーションを取ることができます。


仲間と声をかけ合って連携したり、連絡をしたり、雑談したりと便利な機能なのですが、中には口汚く罵ってくる人もいるそうです。

僕はプレイ時間が少ないので出会ってません。


その他のゲーム等でもそうですが、オンラインで誰かと繋がるものは(特に無料のものだと)、他人の精神衛生を考えてくれる常識人ばかりではないです。


相手にしないのが一番なんですが、しつこく粘着してくる人もいるそうなので関わらないよう注意が必要ですね。


もちろん、そんなバカな行為をする側にならないよう、大人がネチケットを伝えておくことも大切です。


それも「社会勉強」かもしれませんが劇薬ですのでオススメしません。

 

③めちゃくちゃ疲れる

 

とっても刺激的で緊張感もあって楽しい「荒野行動」なんですが、やり過ぎるとめちゃくちゃ疲れます。年齢のせいなのかもしれませんが……。

 


画面の細部まで凝視してるので目が疲れる。

ずーっと同じ体勢になりがちなので首、肩、腰が凝り固まる

 


当たり前ですが、ゲームしてる時間が長くなればなるほど、運動する時間がなくなるので身体能力はどんどん落ちていくと思います。


プレイ後に軽い筋トレとヨガをして何とかバランス取ってました。

体に良いゲームではありませんね。


④興奮して眠れなくなる

 

個人差はあるでしょうが「荒野行動」は本当にドキドキします。


敵と近づいたらドキドキするし

と鉢合わせたら「うへっ!?」って変な声出るし(個人差あり)

撃ち合いになったらアドレナリン出まくりです。


寝る前にやってると心臓がドキドキしたり頭が冴えてしまったりして眠れません。
眠れない➡またやる➡興奮する➡眠れない➡またやる…のループです。


20時にやめる」など、時間を決めた方が絶対に良いと思います。


大人の方もやる際には自分で時間を決めてプレイする事をオススメします。
体や神経の疲れと睡眠不足で仕事に支障でます。マジで。

 

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6.授業に取り入れる!


デメリットもありますが、それでもやっぱり子ども達を夢中にさせる「荒野行動」からは、私たち教師が学ぶべき事もたくさんあります。



①授業に刺激と緊張感を!

 

落ち着いた雰囲気で、教師の話を聞いて板書を写す授業も大切ですが、そればかりだと子ども達は飽きます。


色やグラフ、写真、イラスト、文字の大小などの視覚的な刺激を入れる。

沈黙、小声、大声、アップテンポ、スローテンポなどの聴覚的な刺激を入れる。



以上のように板書や発問の仕方などを工夫すれば、特別な授業ではなくても子ども達の目と耳がこちらに向き、授業に集中できます。

 

 

②成長が実感できるPDCAを取り入れろ!

 

「自分の成長が感じられる」というのは最高の動機づけです。
成長を感じるためには、PDCAサイクルを授業の中に取り入れる事が最適です。


教育実践の中でPDCAサイクルを取り入れる方法として「けテぶれ学習法」というものがあります。


現在、教育関係者を中心にSNS上で話題になってきており、たくさんの先生が実際に効果を出している学習法です。

葛原先生という方が考案、実践されています。ご存知ない方はコチラのブログをお読みくださいな。

 

human154.hatenablog.com

 


特に、漢字や計算といった繰り返し行う学習は導入しやすく効果が出やすいです。


僕もクラスの子たちに実践していますが、「先生!昨日漢字練習3時間もしてた!!」「はやく漢字のテストやろ!」と夢中で勉強しています。中々信じられませんよね。


なかっちもビックリした。

 


③自由に選べる学習方法を!

 

人に言われた通りにしか行動してはいけない受け身の環境だと中々やる気は出ません。これは大人も同じだと思います。

「学習方法を選べる授業」だと子ども達は積極的になります。

例えば、1つの問題を



・自分だけで考える

・ペアで考える

・小グループで考える

 


と、形態を自由に選べるようにもできますし

 


・ノートに書く

・黒板に書く

・ホワイトボードに書く



と、考えやすい方法を選べるようにしても良いと思います。

授業に合わせて考える補助となりそうなアイテムを複数用意しておいて、自由に使えるようにしておく事も有効です。

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7.まずはやってみよう!


今回プレイしてみてわかった事は「子どもが夢中になるものには共通点がある」という事です。

この記事にあげた3つの魅力は、「荒野行動」だけでなく、色んなゲームやスポーツや勉強にも共通しています。


子どもがハマるのには理由がある。

それを理解した上で子ども達に注意を促すのと頭ごなしに否定するのでは、やはり伝わり方が大きく変わってきます。


そして何より、子ども達が夢中になるものからは、私たち教師が学ぶべきポイントがたくさんあります。


「ゲーム=悪」「戦い=残虐性や暴力性が増すという考えを、一度脇に置いておいて、まずは子どもの世界に自分から飛び込んでみるのも大切な事ですね。